学びの特徴

学部の専門研究分野の上に立って、人文地理学研究、自然地理学研究、地理教育研究、地理情報科学研究の4分野を柱とした人文・自然科学系の専攻です。

人文地理学研究分野は、主として都市地域、近郊地域、農村地域、産業地域の分布・形成・構造などの理論に関する講義群・演習・野外調査から成り立ち、これらの研究を通して、地域計画・地域振興策の提言、地域社会への貢献を目指します。

自然地理学研究分野は、地形・水文・気候等に関する講義群・演習・野外調査から成り立ち、これらの研究を通して地域環境の諸相をとらえます。

地理教育と地理情報科学の各分野は、主として地理環境教育、地理環境認識と発達、地図・地理情報教育など地理情報システムの積極的な導入と学部教育の上に立った応用・実践的なスキルの修得に向けた講義群・演習・野外調査から成り立っています。この研究を通して、環境教育研究の理論と実践の充実を図ります。

また、必修講義科目として、環境システム学専攻と地理空間システム学専攻の専任教員全員による総論が設けられており、毎回各教員がそれぞれの専攻領域の研究課題や展望などについて講義をします。さらに、地理学特殊講義として、毎年専任教員の研究分野と異なる外部からの著名な研究者を招き、幅広い地理学の研究の一助として位置付けています。

その他、中学校社会・高等学校地理歴史の専修免許状を取得できるため、博士前期(修士)課程のみで修了し、教員志望をする院生も目立っております。研究職を目指す院生はさらに博士後期(博士)課程に進んでいます。

学位

博士後期課程 博士(地理学)
博士前期(修士)課程 修士(地理学)

博士・修士論文の例

博士論文
  • 伝統的陶磁器業の地域的存立基盤に関する地理学的研究
  • 日本における生シイタケ産地の形成と変容
  • 三宅島火山被害に対する行政機関の対応行動に関する地理学的研究
  • 日本における耕作放棄地の拡大とその背景
  • 関東地方における野菜生産地域の統合と分化の過程
  • 中国内モンゴル自治区赤峰市におけるモンゴル民族と漢民族の共存形態の地域的差異
  • 相模灘を主とする沿岸漁民の伝統的漁場認知に関する主体的環境論的研究
  • 地域医療計画策定手法の開発と検証
  • 東北地方における港湾の外国貿易機能の変容と後背地との関係
修士論文
  • 東京大都市圏近郊団地における新華僑集住化のメカニズム―埼玉県川口芝園団地の事例―
  • 宮城県角田市における技術導入からみた水稲作経営体の存続要因
  • 高度経済成長期以降の熊谷駅を中心とした乗合バス路線網の変容
  • 多摩川中流域における都市化地域の地域用水システム
  • 高崎市における交通弱者のバス交通利便性~高崎市の郊外3地区を事例として~
  • 鬼怒川中流左岸の若宮戸から水海道の区間に見られる微高地の形態
  • 新第三紀堆積岩のトンネル坑内における物理的風化の分布
  • 房総半島小櫃川上流域の河床勾配に与える岩質の影響
  • 高等学校における野外実習を用いた地理教育実践の変遷と現状
  • 都市観光地における言語景観の特徴-東京都台東区浅草地区を事例として
  • 埼玉県西部,槻川における河床型の分類と分布
  • 川口市安行地域における緑化産業の結合関係

刊行物

立正大学地球環境科学部紀要「地球環境研究」と「立正大学大学院地球環境科学研究科紀要」は「地球環境研究第7号」より統合し、あわせて立正大学地球環境科学研究所の研究成果も収録することになりました。 誌名および号数は「地球環境研究」を踏襲いたします。

「地球環境研究」

進路

博士後期課程
  • 立正大学・地球環境科学部
  • 沖縄国際大学・経済学部
  • 大阪産業大学・人間環境学部
  • 鹿児島県立短期大学・商経学科
  • 厚生労働省 福岡検疫所
  • 中国・浙江林業大学
  • (一財)日本地図センター
  • 水城高等学校教諭(茨城県)
博士前期(修士)課程
  • 立正大学・大学院 博士後期課程
  • 国立 青少年教育振興機構
  • 全国農業協同組合連合会
  • 跡見女子学園中学校高等学校教諭
  • 和洋九段女子高等学校教諭
  • 富士見中学高等学校教諭
  • 鹿児島県公立高校教諭
  • 秋田県公立高校教員
  • 栃木県庁
  • 長井市役所
  • 上尾市役所
  • 東武トップツアーズ株式会社
  • 東京カートグラフィック株式会社
  • 横浜市公立小学校教諭
  • 東京都公立小学校教諭
  • 株式会社読売旅行
  • 茨城交通株式会社
  • 株式会社協和コンサルタンツ
  • 中央開発株式会社