研究科長挨拶

環境を定常開放系(システム)としてとらえ、環境を守るエキスパートを目指す。

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地球環境科学研究科 研究科長
 米林 仲

本研究科は、持続可能でよりよい社会を築くための人材として、地球環境科学分野における「モラリスト×エキスパート」を養成することを教育目標としています。その実現のために、地球環境科学と地球・地域の環境問題に関心を持ち、その解決に意欲を持っている方、また、入学後の学びに必要となる基礎学力と関連分野に関する知識を持っている方の入学をお待ちしています。入学後は全学的な奨学金制度の他に、論文投稿等助成制度、学会発表交通費補助、研究費補助制度などの研究科独自の経済的支援を受けることもできます。地球環境科学は今でも発展中の若い学問であり、確立した唯一の学問体系があるわけではありません。入学された方々には、それぞれの専攻の各専門分野に軸足を置きながらも、狭い分野に閉じこもることなく、周辺分野も取り込んだ新たな学問体系を作っていくくらいの気概を持って取り組んでくれることを期待します。

環境問題に対処するためには、環境を定常開放系(システム)として認識しその実態を正確に把握することが先ず必要であり、その結果に基づく種々の分析・考察を経て、再現性のある因果律を明確にする必要があります。このアプローチは、フィールドワークをベースに置く本研究科の二つの専攻、「環境システム学専攻」と「地理空間システム学専攻」の視点と方法論にほかなりません。

本研究科の何れかの専攻に入学された方は、上記のアプローチにより環境に関わる未解決の問題をテーマとする学位請求論文作成を目指して頂くことになります。未解決の問題ですから、正解はおろかその求め方すら本人はおろか指導教員にも不明の状況からのスタートとなります。だからこそ学位請求論文完成時の喜びや感動は一入です。現在の環境の状態を心配されている方々、環境を支配するさまざまな現象を理解したいと思われている方々、そして地球上のさまざまな環境の実態を正確に知りたいと思っておられる方々の入学をお待ち致しております。